あひるの空ってどういう意味かしら
はじめに
昨日Netflixでアニメ「あひるの空」の33話を見た。そしてある確信を得た。今日はそれを書きたいと思う。まだ見ていない方は是非見てほしい。今であれば大体どの配信サービスでもみれる。ネタバレあり。
公式サイト
紹介
まずは作品の説明。公式サイトから引用。
日向武史原作のバスケットボールに打ち込む高校生たちの姿を瑞々しく鮮やかに描いたバスケットボール漫画、
「あひるの空」(週刊少年マガジン連載/講談社)。
累計部数2400万部を超える大人気作品が、連載開始から15年、待望の初テレビアニメ化!
原作は2020年6月現在51巻まででており、現在も「週刊少年マガジン」にて連載中である。連載開始は2004年から。
上記に記載の通り、バスケットボールを題材としたいわゆる青春スポ根系漫画である。
と思っていた時期が私にもありました。
さて、最初にある確信を得たと書いた。先に断っておくが私は原作を読んだことがない。ので放映されているアニメの話のみで判断になる。それを踏まえて、その「確信」を述べると、
これは「青春スポ根作品」の皮を被った「鬱作品」だ
ということになる。
悲劇、悲劇、悲劇…!
もちろんだが、この作品はもちろんバスケット作品として普通におもしろい。あいにく私はバスケットは体育ぐらいでしかやったことがないので細かいことはわからない。そんな私でも、駆け引きであったり、プレーの凄さ、試合のシーソーゲームの緊張感には胸が熱くなるものがある。
だがそんなことが吹っ飛ぶぐらい、主人公たちへの悲劇が半端ない。
1,主人公の背があまりにも低い
これは悲劇というよりも、まぁ漫画によくある主人公の「乗り越える運命」みたいなところだが、それにしてもすごい。
公式サイトで調べたのだが、主人公である「車谷 空(くるまたに そら)」の身長は149.22センチである。
150センチいってません。
参考までに2019年インターハイに出場した高校生の平均身長が以下のサイトでみれる。
上記を見るとわかるが、インターハイに出場している高校で一番低い平均身長の高校よりも20cm以上低い(ちなみに女子よりも10cm以上低い)。
当然ながら(?)彼の目標はインターハイ優勝である。
2,主人公のチームメイトが基本的に全員くず
主人公の通う学校が九頭竜高校、略してクズ高なのだが、名は体を表すと言わんばかりのチームメイトしかいない。というのも、彼らは最近の作品にしては珍しくガチの不良たちであり、タバコ・パチンコに普通に通い授業にはでない。
一応バスケットボール部に所属はしているが当然だれもそんな活動はしていない。
「バスケ部」に入りたいと部室にきた主人公に殴るけるは当たり前。しまいには主人公の大切なバスケットシューズを焼却炉で燃やすとか言い始める。
もちろん後半になるにつれて多少更生していくし、多少ましな人物も増えていくのだが、序盤は割とまじで胸糞展開が続く。
3,試合に勝てない
序盤の胸糞展開を乗り越え、バスケが上手い経験者もチームに入りいざ試合!という流れになっていくのだが。
まったく勝てない。
これが個人的に一番ビックリしたのだが、このアニメ主人公が今の所一度も勝たない。ちなみにアニメの話数としては30話を過ぎており、普通のアニメだったら準決勝とか進んでいてもおかしくない。
が、このアニメは練習試合に負け、練習試合に負け、練習試合に負け…という感じである。まったく練習の努力が報われない。こんなに主人公たちが勝たないスポ根アニメは初めて見た。
4,母の危篤
主人公の母親は元プロバスケット選手なのだが、重い病気を抱えており(アニメでは細かい病名は語られない)、ほぼ末期状態である。
そしてアニメ33話
とにかく見てほしい。とんでもねぇ展開だ。
終わりに
細かく書いていないところは多いが、だいたいこんな感じである。なかなかきつい。
「スポーツ系アニメ見てスッキリするかぁ」という感じで見始めると「あれ…?あれ…?」という気持ちになれること請け合いである。
少し話がずれるが、「SLAM DUNK」以降でバスケ漫画を描くのであれば「黒子のバスケ」みたいに枠をふっとばすしかないと思っていたので、「こういう手法もあるのか」という点で目からウロコが落ちた。やっぱりクリエイターはすごい。
色々書いたが、バスケの試合運びや登場人物の心情描写はほんとに一級品なので興味ある方はぜひご覧あれ。
今日の一言
推しは七尾 奈緒です。